ゼミ報告
ゼミ報告(2024.7.22開催)
皆様こんにちは。D1の新井です。
遅くなりましたが、2024年7月22日のゼミ報告をさせていただきます。参加者はゼミ室:樋口先生、江先生、吉野先生、竹村さん、橋本さん、新井、リモート:佐藤さんでした。
前半のJCは新井が担当し、”Relationship between Illness Perception and the Need for Professional Medical Interpretation for International Patients in Japan”を取り上げました。この論文は私の修士論文と同様に、地域日本語教室の学習者を対象とした調査に基づく研究です。研究目的は、患者の病気知覚が専門の医療通訳の必要性に与える影響を分析することでした。
調査の結果、病気知覚のスコアが高い(=病気に対する強い脅威を感じている)外国人患者は、スコアが低い(=病気に対する脅威をあまり感じていない)患者よりもプロの医療通訳の利用を希望する傾向が強いことが明らかになりました。日本在住の外国人を対象とした医療通訳ニーズに関する研究は少ないため、本研究は新規性があり非常に興味深い内容でした。病気知覚スコアが示す意味は対象となる疾患によっても異なる可能性があるため、疾病タイプ別の分析結果も見てみたいと思いました。今回のJCでは、樋口先生と江先生から共変量(covariate)と交絡因子(confounding factor)の違いについてのレクチャーがあり、大変勉強になりました。
後半の進捗発表は竹村さんが担当しました。竹村さんは、日本語学校の留学生における結核に関する知識とその関連要因、および参加型健康教育の効果をテーマとした研究を計画中です。今回は研究の概要について発表がありました。ゼミメンバーからは、介入研究の進め方等について質問が出ました。私も介入研究を検討しているため、竹村さんの発表は非常に参考になりました。
次回のゼミは2024年9月2日(月) 16:15~で、進捗発表は新井、JCは橋本さんが担当します。ジャーナルクラブで取り上げる論文は “Impact of Interpreters on the Receipt of New Prescription Medication Information Among Spanish-Speaking Latinos” です。
外部からの参加も大歓迎です!
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