ゼミ報告
ゼミ報告(2024.5.27開催)
皆様こんにちは。D1の新井です。
2024/5/27のゼミ報告です。参加者はゼミ室:江先生、吉野さん、高井さん、佐藤さん、竹村さん、橋本さん、新井 リモート参加:樋口先生でした。
前半のJCは佐藤さんが担当し、“Disparities in psychological distress and access to mental health services among immigrants with rheumatologic disease”を読みました。本研究は、2009~2018年の間に米国で行われた国民健康調査(NHIS)のデータを用い、リウマチ性疾患を持つ移民患者と米国生まれの患者における、深刻な精神的苦痛とメンタルヘルスサービス(MHS)の受診状況を調査することを目的とした横断研究です。調査から、移民患者の方が深刻な精神的苦痛の割合が高かったものの、MHS受診率は低かったことが示されました。この結果から、リウマチ性疾患を持つ移民患者においては、メンタルヘルスケアへのアクセスが制限されており、機能的アウトカムの格差につながっている可能性が示唆されました。ディスカッションでは、貧困ラインの基準として使用されたP thresholdの定義や、分析方法で用いられた標本重み調整多重ロジスティック回帰について議論がされました。樋口先生からは、二次データ分析では元の調査方法を確認する重要性が指摘されました。私自身、二次データ分析の文献を読むことはよくありますが、オリジナルの調査まで辿れていないものもあった為、改めてmethodの確認が必要だと感じました。
後半の進捗発表は橋本さんが担当しました。橋本さんは、保険薬局における外国人患者への多言語対応の状況とその関連要因をテーマに研究しています。今回は、愛知県内の薬局を対象に行ったアンケート調査の集計結果を発表し、どのように目的変数の設定や、分析方法についての質疑応答がありました。私も次に行う研究を構想中なのですが、橋本さんの進捗発表を見て、データの収集や分析方法について改めて勉強することができ、収穫の多い時間となりました。今後の分析で、どのような結果・考察が導き出されるのか今からとても楽しみです。
さて、次回のゼミは2024/6/10(月) 16:15~で、進捗は高井さん、JCは竹村さんが担当します。JCで使用する論文のタイトルは“Screening migrants for tuberculosis – a missed opportunity for improving knowledge and attitudes in high-risk groups: A cross-sectional study of Swedish-language students in Umeå, Sweden“です。
外部からの参加も大歓迎です!
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