ゼミ報告
ゼミ報告(2023.10.5開催)
皆様こんにちは。D1竹村です。
2023/10/5は樋口ゼミでした。参加者はゼミ室: 樋口先生、江先生、佐藤さん、新井さん、橋本さん、竹村、Zoom参加: 高井さん、吉野さんでした。
前半は橋本さんの進捗報告でした。
橋本さんは、愛知県内の外国人集住地区の調剤薬局を対象に、外国人患者に対する多言語の現状とその関連要因について研究計画を進めています。アンケートを作成するにあたり、説明変数と目的変数が大まかに定まってきたということで、それらの変数が今回のアンケート調査に適しているかについて議論しました。最終的にアンケート結果を分析するにあたり、変数をどのように定義付けるべきであるか、外国人患者の特徴に関する質問では、国籍や使用言語というところまでは薬局側は把握できないのではないか、などさまざまな意見が出ました。私自身、多言語対応は病院受診をまず最初に浮かべており、薬局での服薬指導の場面はなかなか考えてこなかったので、調査結果がどうなるか非常に楽しみです。
後半はJCで佐藤さんが担当し、選んだ論文は「Self-Care of African Immigrant Adults with Chronic Illness」でした。慢性疾患を抱える米国在住の成人アフリカ系移民のセルフケア行動に関する研究で、文化変容とセルフケアとの関係の評価、セルフケアの潜在的決定因子の探索を目的としていました。また、フレームワークとして「慢性疾患のセルフケア理論」が用いられていました。文化変容とセルフケアには有意な関連は見られず、セルフケア自己効力感が、セルフケアの維持、モニタリング、管理の決定要因であることが明らかになりました。しかし、自己効力感はどのようにして測定され分析に用いられたのか、また、相関の検出について適切であったのか議論が行われました。今回は英語を話し理解できる移民が対象だったが、英語を話せない移民を対象とすると結果は大きく変わってくるのではないかと感じました。
次回のゼミは2023/10/19 16:15〜です。進捗は新井さん、JCはお休みで、江先生にサンプルサイズの検出について講義していただく予定です。
TOP