ゼミ報告
ゼミ報告(2023.9.21開催)
皆様こんにちは。M2の新井です。
2023/9/21のゼミの報告です。参加者はゼミ室:樋口先生、江先生、佐藤さん、竹村さん、橋本さん、新井 Zoom:吉野さん、高井さんでした。
前半は新井の進捗報告でした。私は現在、愛知県内の地域日本語教室で学習する外国人住民の保健医療アクセスについて研究中です。この研究について国内外の2つの学会で発表を予定しているため、ゼミで各発表の概要を説明し、先生方やメンバーから意見をもらいました。海外の学会での発表形式はポスターなのですが、ポスターの構成が意外と難しく、奥深いものだなと感じています。口頭で説明する機会もあるかもしれませんが、基本的には紙面のみで内容を完結させる必要があると思いますので、研究内容を簡潔に示しつつも、自分が伝えたいポイントがきちんと伝わる構成、レイアウトを工夫したいと思います。
後半のJCは高井さんが担当し、”Determinants of stunting among children under 2 years in urban informal settlements in Mumbai, India: evidence from a household census”を読みました。本研究は、ムンバイのインフォーマルな居住地(スラム)における2歳未満児の発育阻害の程度を評価し、その決定要因を検討することを目的とした横断研究です。WHOの成長基準参照集団の中央値からマイナス2標準偏差(HAZ < – 2SD)以下の身長-年齢Zスコアを持つ小児を発育阻害とし、関連する要因を特定しました。分析の結果から、発育阻害有病率は38%であり、母親の教育レベル、出生間隔が2年以上、意図的な妊娠、子の月齢、性別が、発達阻害に関連していることが示唆されました。今回のJCを読み、発育阻害は子が生まれた後の栄養摂取だけで状況だけでなく、子が生まれる前の社会的要因等の影響も受ける可能性があることを知り、改めて健康の社会的決定要因について考えさせられました。私は母子保健について勉強不足な部分が多いため、発育阻害の基準やIYCF(Infant and Young Child Feeding)について知ることができ、大変勉強になりました。
さて、次回のゼミは2023/10/5(木) 16:15~で、進捗は橋本さん、JCは佐藤さんが担当します。JCで使用する論文のタイトルは”Self-Care of African Immigrant Adults with Chronic Illness”です。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8951348/
外部からの参加も大歓迎です!
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