研究室

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 国際保健看護学領域は2013年度から現在の名称となりました。以前の名称の時代を含めて、大学院設置当初から2014年度まで市川誠一教授が率いて来られました。2015年度末に樋口倫代が後任として着任後、金子典代准教授(当時)が指導中だった2名と2016年度新入生1名の3名の博士前期課程大学院生よる新たなスタートを切りました。金子准教授の教授昇進に伴い、2022年度からはぞれぞれの研究室でゼミを行っていますが、講義などは引き続き2研究室で協力しながら実施しています。
(金子教授研究室のウェブサイトはこちら

 

 樋口研究室のメンバーは、社会疫学手法を中心としたアプローチを用いて、「健康に関わるリソースへのアクセス」、「健康の社会的決定要因」を主な関心として、アジアの国々の地域住民もしくは愛知県で生活する外国人住民の健康についての調査・研究を行っています。現在(2022年度)は前期課程2名、後期課程2名、研究員1名のメンバーで構成されています。2016年度からこれまでに、前期課程6名と助産学領域からのゼミ参加者1名、後期課程1名が修了しました(2022年度修了予定者を含む)。これまでの修了生と在籍者計8名中5名が、JICAの海外協力隊、日赤の国際医療救援部、アメリカでの病院勤務(看護師資格保持者)などでの長期海外活動の経験者です。

 

 研究室では、月2回大学院生ゼミを開催し、英語論文を読んで検討するジャーナルクラブと大学院生の研究進捗報告を行っています。ゼミ以外に、適時の指導教員との個別面談、また、大学院生同士の情報交換で、それぞれ調査・研究を進めています。大学院生は、修士論文研究、博士論文研究の成果を国内外の学会や、英文国際誌を含めた学術誌に、積極的に発表しています。さらに、調査・研究の成果は学術発表のみならず、調査協力者の方々へのフィードバック、社会一般に向けた発信、成果を活かすための学術関係者以外との連携・協働などにもつとめています。

 

 「国際保健」は、保健医療に関する研究や活動を海外で行うという意味ではありません。「人びと(集団)の健康」に取り組むpublic healthの一部であり、global healthもcommunity healthもほとんど同義語と考えています。そのような考えのもと、2016年度より英語表記では「Department of Global and Community Health」の名称で発信しています。「人びとの健康」を社会的側面から科学し、その結果を社会に還元して、健康における公正に向けて行動することをめざします。
またその目標を共有できる学生を積極的に受け入れていきます。

 

 2023年度は、前期課程に1名、後期課程に2名(うち1名は前期課程からの進学)の入学が予定されており、2名の修了生が研究員として研究を継続予定です。金子教授研究室と切磋琢磨しながら、また2023年度から領域に加わる江啓発准教授とも連携しながら、研究室を発展させて行きます。

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